「女自衛官~全裸の行進」第1話 入隊式
登場人物
菊田桃子:高卒の新人 相原恵子:110部隊、隊長、一尉
川上美香:同上 木下真弓: 同上 二尉 相原派
楠原絵里: 同上 相原のライバル二尉
三沢淳子:一曹、相原派 岡本奈々: 一曹、楠原派
十勝克子:曹長 相原派 三田美子: 二曹、楠原派
川口健三:駐屯地の大隊長 林田惇也:副大隊長
西山啓三:副大隊長
菊田桃子:高卒の新人 相原恵子:110部隊、隊長、一尉
川上美香:同上 木下真弓: 同上 二尉 相原派
楠原絵里: 同上 相原のライバル二尉
三沢淳子:一曹、相原派 岡本奈々: 一曹、楠原派
十勝克子:曹長 相原派 三田美子: 二曹、楠原派
川口健三:駐屯地の大隊長 林田惇也:副大隊長
西山啓三:副大隊長
第1話 入隊式
菊田桃子はこの春に、高校の卒業と同時に自衛隊に入隊した。
桃子は本意で入隊したのではなく、不景気で就職する会社がなかったからだ。
「申し訳ありませんが、今年は採用をしませんので…」このように、会社から学校への断りが相次いで、就職できなかったから自衛隊に入隊した。
もちろん、大学への進学も考えてみたが、家庭の事情で桃子が大学に行くほどの余裕はない。
「先生、どこでもいいから働きたいんです!」その桃子の言葉で「公務員ならあるんだが…」と口を濁すが「公務員でもいいんです。働けるとこならどこでも!」
「菊田。自衛隊だぞ!」桃子は以前に、自衛隊の事を雑誌で読み知っていた。
「三食、ただですよね?」
「そうだが、薦められんよ。お前は体力がないから、務まらないぞ!」
「私、がんばります。家庭に余裕がないんです。ぜひ、受けさせて下さい」桃子の説得で教師も折れ、桃子の自衛隊の受験が実現した。
勉強家の桃子にとって、自衛隊の試験など、へでもなく、採用が決まり、ここ110部隊に入隊することになった。
110部隊がある、駐屯地の入口では立哨兵がチェックを行っている。
「あのー。ここに配属になったのですが?」桃子と同じ年頃のセーラー服の女性が入口で尋ねている。
(あの人も、私と同じだわ!)桃子は親しみを持って、女性に話す。
「私も、ここに配属になったのですが?」
「あなたもですか。だったらここをまっすぐ行って、110と書かれた館屋に入って下さい」受付の兵士が110と書かれた兵舎を指さした。
「ありがとうございました!」桃子と、もう1人の新入りがお礼を言って、110兵舎に向かっていく。
「あの、私、菊田桃子です。よろしくね」
「私は川上美香と言うの。よろしくね」二人は握手して「これからは友達になってね」
「勿論よ。私こそ」桃子と美香は笑顔で挨拶をして手を繋いで歩いていく。
まだ19才のセーラー服姿の二人を、じっと眺めている二人がいた。
「可愛い子ね。私は右側の子が好みだわ」
「隊長は菊田桃子が好みですか。私は川上美香が好みです。あの男っぽい姿がたまらないです」
「じゃ、絵里に取られないように見張ってなさいよ」
「分かりました。隊長!」スカート姿の女性の胸には、金の星がいくつも付いていた。
110と書かれた兵舎に入ると、婦人自衛官が整列している。
その勢いに圧倒された桃子と美香が呆然としていると「新人に敬礼!」指揮者の合図で、一斉に桃子と美香に向かって敬礼が行われた。
「私、菊田桃子です。よろしくお願いします」「川上美香です。よろしくお願いします」敬礼など知らない二人は、とりあえずお辞儀をして挨拶した。
「あの菊田と言う子は、隊長の好みよ」「それに美香は、男っぽいから木下二尉の餌食よ」整列した婦人自衛官は、ヒソヒソと話をしている。
しかし、その話の中身は、二人にとって知る由などなかった。
突然に「隊長に敬礼!」指揮者が叫んだ。
(どうしたらいいの?)困っている二人に「来なさい!」と腕を引いて並ばせる。
(ここに並ぶのね)桃子と美香の二人は隊長から離れた所に立たされた。
(ふん、ですぎたわよ、絵里!)
(ふん、あんたには、この子はやらないわ。私がもらうからね)隊長と呼ばれた女性と桃子達に親切にした女性の目が睨み合っている。
「隊長の訓辞を行います」その言葉で、睨み合いがおさまった。
「ようこそ、新入りの菊田桃子陸士候補に川上美香陸士候補!」挨拶が始まった。
「私は相原恵子で、この部隊の隊長です」桃子と美香は緊張している。
(でも、綺麗な人だわ。スタイルもいいし)(モデルでもおかしくない!)二人はウットリとして見つめた。
(私の美貌に、ウットリしてるわ)隊長は機嫌良く訓辞を行い「二人の配属は木下二尉が決めるから、それに従いなさい」と言い残して兵舎から出ていく。
「隊長に敬礼!」その言葉に一斉に敬礼が行われた。
「それじゃ、付いてきなさい。案内するから」真弓が二人を連れて出ていくと「次はこっちだからね!」絵里が悔しそうな顔をして言う。
一方の真弓は、勝ち誇った顔になっており「ほら、言った通りでしょう」「ほんとね」ヒソヒソと話される中「解散!」その声で女子隊員は散っていく。
桃子と美香は真弓に連れられて、部隊の中を案内されていく。
「いい。ここは男子部隊と一緒なの。だから油断しきゃだめなの、気をつけるのよ」そう言っている内に「敬礼!」すれ違った男子幹部が、真弓の胸を撫でていく。
「ほら、こうされるのよ!」桃子と美香は頷いたが(う、ふふ。また触られた…)真弓は胸を撫でられて内心では喜んでいた。
それを顔に出さないようにして「アソコが食堂なの。それにこっちが男子の兵舎なの」と駐屯地の中を案内していく。
一通り、案内し終えて真弓が「これから、検査をおこなうわ。その前にあなた達の仲間を紹介しないとね」真弓は女性兵舎の中に入って「三沢一曹、十勝曹長!」真弓が大きな声で叫ぶと「はい、木下二尉!」二人が返事をして現れた。
「こちらが、三沢一曹、そちらが十勝曹長です。菊田は三沢一曹に従いなさい。川上は十勝曹長に従いなさい!」二人を紹介してから「それから11時から身体検査をするから、医務室に来なさい!」真弓はそう言い残して兵舎から出て行った。
菊田桃子はこの春に、高校の卒業と同時に自衛隊に入隊した。
桃子は本意で入隊したのではなく、不景気で就職する会社がなかったからだ。
「申し訳ありませんが、今年は採用をしませんので…」このように、会社から学校への断りが相次いで、就職できなかったから自衛隊に入隊した。
もちろん、大学への進学も考えてみたが、家庭の事情で桃子が大学に行くほどの余裕はない。
「先生、どこでもいいから働きたいんです!」その桃子の言葉で「公務員ならあるんだが…」と口を濁すが「公務員でもいいんです。働けるとこならどこでも!」
「菊田。自衛隊だぞ!」桃子は以前に、自衛隊の事を雑誌で読み知っていた。
「三食、ただですよね?」
「そうだが、薦められんよ。お前は体力がないから、務まらないぞ!」
「私、がんばります。家庭に余裕がないんです。ぜひ、受けさせて下さい」桃子の説得で教師も折れ、桃子の自衛隊の受験が実現した。
勉強家の桃子にとって、自衛隊の試験など、へでもなく、採用が決まり、ここ110部隊に入隊することになった。
110部隊がある、駐屯地の入口では立哨兵がチェックを行っている。
「あのー。ここに配属になったのですが?」桃子と同じ年頃のセーラー服の女性が入口で尋ねている。
(あの人も、私と同じだわ!)桃子は親しみを持って、女性に話す。
「私も、ここに配属になったのですが?」
「あなたもですか。だったらここをまっすぐ行って、110と書かれた館屋に入って下さい」受付の兵士が110と書かれた兵舎を指さした。
「ありがとうございました!」桃子と、もう1人の新入りがお礼を言って、110兵舎に向かっていく。
「あの、私、菊田桃子です。よろしくね」
「私は川上美香と言うの。よろしくね」二人は握手して「これからは友達になってね」
「勿論よ。私こそ」桃子と美香は笑顔で挨拶をして手を繋いで歩いていく。
まだ19才のセーラー服姿の二人を、じっと眺めている二人がいた。
「可愛い子ね。私は右側の子が好みだわ」
「隊長は菊田桃子が好みですか。私は川上美香が好みです。あの男っぽい姿がたまらないです」
「じゃ、絵里に取られないように見張ってなさいよ」
「分かりました。隊長!」スカート姿の女性の胸には、金の星がいくつも付いていた。
110と書かれた兵舎に入ると、婦人自衛官が整列している。
その勢いに圧倒された桃子と美香が呆然としていると「新人に敬礼!」指揮者の合図で、一斉に桃子と美香に向かって敬礼が行われた。
「私、菊田桃子です。よろしくお願いします」「川上美香です。よろしくお願いします」敬礼など知らない二人は、とりあえずお辞儀をして挨拶した。
「あの菊田と言う子は、隊長の好みよ」「それに美香は、男っぽいから木下二尉の餌食よ」整列した婦人自衛官は、ヒソヒソと話をしている。
しかし、その話の中身は、二人にとって知る由などなかった。
突然に「隊長に敬礼!」指揮者が叫んだ。
(どうしたらいいの?)困っている二人に「来なさい!」と腕を引いて並ばせる。
(ここに並ぶのね)桃子と美香の二人は隊長から離れた所に立たされた。
(ふん、ですぎたわよ、絵里!)
(ふん、あんたには、この子はやらないわ。私がもらうからね)隊長と呼ばれた女性と桃子達に親切にした女性の目が睨み合っている。
「隊長の訓辞を行います」その言葉で、睨み合いがおさまった。
「ようこそ、新入りの菊田桃子陸士候補に川上美香陸士候補!」挨拶が始まった。
「私は相原恵子で、この部隊の隊長です」桃子と美香は緊張している。
(でも、綺麗な人だわ。スタイルもいいし)(モデルでもおかしくない!)二人はウットリとして見つめた。
(私の美貌に、ウットリしてるわ)隊長は機嫌良く訓辞を行い「二人の配属は木下二尉が決めるから、それに従いなさい」と言い残して兵舎から出ていく。
「隊長に敬礼!」その言葉に一斉に敬礼が行われた。
「それじゃ、付いてきなさい。案内するから」真弓が二人を連れて出ていくと「次はこっちだからね!」絵里が悔しそうな顔をして言う。
一方の真弓は、勝ち誇った顔になっており「ほら、言った通りでしょう」「ほんとね」ヒソヒソと話される中「解散!」その声で女子隊員は散っていく。
桃子と美香は真弓に連れられて、部隊の中を案内されていく。
「いい。ここは男子部隊と一緒なの。だから油断しきゃだめなの、気をつけるのよ」そう言っている内に「敬礼!」すれ違った男子幹部が、真弓の胸を撫でていく。
「ほら、こうされるのよ!」桃子と美香は頷いたが(う、ふふ。また触られた…)真弓は胸を撫でられて内心では喜んでいた。
それを顔に出さないようにして「アソコが食堂なの。それにこっちが男子の兵舎なの」と駐屯地の中を案内していく。
一通り、案内し終えて真弓が「これから、検査をおこなうわ。その前にあなた達の仲間を紹介しないとね」真弓は女性兵舎の中に入って「三沢一曹、十勝曹長!」真弓が大きな声で叫ぶと「はい、木下二尉!」二人が返事をして現れた。
「こちらが、三沢一曹、そちらが十勝曹長です。菊田は三沢一曹に従いなさい。川上は十勝曹長に従いなさい!」二人を紹介してから「それから11時から身体検査をするから、医務室に来なさい!」真弓はそう言い残して兵舎から出て行った。